2020年から2024年現在にかけて、TikTokの食コンテンツの変遷を紹介していきます。TikTok市場の流行を紹介し、企業コンテンツに活かす方法を解説していきます。
本記事のターゲット
・食品メーカー・外食産業のマーケティング担当者
本記事の目的
・TikTokの食コンテンツの企画や編集を理解すること
2020年〜2024年の食コンテンツのトレンド
①エンタメ(2020-2022)
音楽に合わせて編集技術を駆使して企業なのに面白いことをやっているというギャップで動画を伸ばすことが肝でした。「TikTok=流行りの企画を陽気な若い子がやる」というイメージを持ったまま、「真面目な落ち着いた社会人がやる」というイメージのギャップが動画を伸ばす要因でした。
②おしゃれ(2021-2023)
コロナの影響で、自宅で映える食べ物を作る動画が流行りました。「TikTok = 映える食べ物をおしゃれな人が家で作る」というイメージを持ったまま、「企業が自社の商材を用いておしゃれに料理を作る」というイメージのギャップが動画を伸ばす要因でした。
③美味しさ(2022-現在)
コロナが落ち着いてきて、見た目の良さだけではなく、自分で作って食べる味の美味しさを追求する動画が流行りました。「TikTok = 簡単で家でも作れる美味しいご飯を作る」というイメージを持ったまま、「企業が自社の商材を用いて美味しい食べ方の提案をする」ことが動画を伸ばす要因でした。
④リアル(2023-現在)
現在はこのリアルが流行っています。リアルは、ライフスタイルを表現することで自分の理想の暮らしを追求した動画です。「TikTok = 年上の人がおしゃれな家具や食器のあるお部屋で過ごす日常」というイメージを持ったまま、「企業が自社の商材を用いてぜいたく・おしゃれな日常の瞬間を提案をする」ことが動画を伸ばすことが、今・これから求められています。
企業アカウントに求められること
顔は出さなくても人が映る
– 個人・企業含めて料理系のアカウントは増えてきています。料理だけで差別化するのが難しくなってきています。そのため企業の中の人として、個性を出して差別化していく必要があります。顔を出すのは抵抗があると思うので、顔は出さなくても動作がわかるくらいは出していくと良いでしょう。
ライフスタイルの提案
– 食の発信は、食だけに留まっていては多くの人に届けるには限界があります。発信したい食コンテンツにどんなライフスタイルをしている人だと、ターゲットに好まれるのか追求する必要があります。
例えば、大学4年の女性向けであれば、社会人3年目の女性のおしゃれな家具を揃えていて白基調のキッチンで料理をしているコンテンツ。などのイメージです。
画質にこだわる
– ライフスタイルのおしゃれさを表現するのに画質が悪いと伝わりにくいです。こんな暮らしをしたいと思えるものは、画質が綺麗である必要があります。まずはスマホのカメラで始めて、徐々に一眼カメラを買って高画質で撮影をしていくことで、おしゃれなコンテンツを表現することが可能になります。
これからの企業担当者に必要なこと
未来を予測するのは難しいのですが、求められるコンテンツを理解する手段があります。
それは、ユーザーの発信を見ておくことです。
企業のコンテンツは、企業から作られたものではなく、ユーザーの発信から出てきたトレンドに乗っかることで、作られていきます。
大事な考え方は、企業が発信したいことを発信するのではなく、ユーザーが求めていることから企画を考えることです。
TikTokではCMと違って、強制視聴させることができない媒体なので、求められていることを発信していかないと見られないまま終わってしまいます。
企業の発信はユーザーに見てもらうことだと思うので、まずはユーザーを理解することから始めるのが必要です。
最後に
2020年から2024年現在にかけてのTikTokの食コンテンツは変遷を紹介しました。
トレンドや考え方を理解して、企業の発信に参考になったら嬉しいです。