近頃、SNSマーケティング施策の一つとして、企業のマーケティング担当者からも注目を浴びるようになった「TikTok」。
2020年には、月間のアクティブユーザーが10億人を超え、世界で最もダウンロードされたアプリとなるなど、InstagramやFacebookの2倍の速度で成長しているともいわれています。
またその成長スピードは、ユーザーの数に留まらず、「TikTok売れ」という言葉が流行語にノミネートされるなど、コロナ禍で社会現象を起こす影響力の高いメディアであるといっても過言ではないでしょう。
今回は、TikTokで数々の企業のアカウント運用の実績のある弊社ならではの観点から
企業でのTikTokの活用方法の紹介、目的別のTikTok運用の選び方、運用時の注意点について述べていきます。
▼こんな方にお勧め
・企業のTikTok活用の方法にはどのようなものがあるか知りたい
・TikTok活用のメリット・デメリットを知りたい
・目的別でTikTok活用方法を知りたい
ご参考になりましたら幸いです。
SNSマーケティングとしての「TikTok」の役割
TikTokは”フォロワー0人”でも潜在層へのリーチが可能なSNS
TikTokの最大の魅力であり、他のSNSとの大きな違いはなんといっても
「フォロワー0人からでも潜在層へのリーチが可能※」
まずこれが一番の特徴と言えるでしょう。いまやSNSは、企業のマーケティング手法の中で、欠かせないものとなりました。
より早く、より近い距離で消費者に対して情報が発信できるようになりました。
では、具体的に「フォロワー0人からでも潜在層へのリーチが可能」というのはどういうことなのでしょうか。
TikTokのアルゴリズムのお話をしながら解説すると、以下のような流れになります。
TikTokに投稿された全ての動画は、「おすすめ機能」を通じて⼀定数のユーザーのフィードに「必ず」表⽰され、エンゲージメント、ユーザー属性、視聴態度を機械学習し、 次のユーザーへと配信されます。
図で表すと下記のような形になります。
つまり、「おすすめ機能」のおかげで、フォロワーが0でも一定のユーザーに必ずリーチすることができるということなのです。
動画に対するエンゲージメント=「いいね」「コメント」「シェア」が多ければ多いほど、「おすすめ」に表示されやすくなり、雪だるま式に多くのユーザーに拡散されていきます。
したがってTikTokでは、
フォロワーを増やす<おすすめにのる投稿をつくる
を意識することがもっとも重要になります。
おすすめにのる投稿をつくる方法についても、企業様アカウント運用の経験からノウハウを持っておりますので、改めて別の記事で解説できればと思います。
さて、TikTokの特徴がわかったところで、次に気になるのが、企業でのTikTok活用方法ですよね。
それぞれについて解説をしていきます。
TikTokの活用方法にはどんなものがある?メリット・デメリットを紹介
主に、TikTokでは大きく分けて「広告プロモーション」「公式アカウント運用」の2つの活用方法があります。
初めに、「広告プロモーション」にはどのようなものがあるかについて解説していきます。
TikTokの活用方法:広告プロモーション
広告プロモーションは、商品やブランドの認知獲得に効果的
リーチプロダクトと呼ばれ、TikTokの広告枠に動画を表示させることで商品やブランドの認知拡大を狙うものです。
広告の種類は4つあります。
TopView
アプリ起動時から最初のインフォード動画として配信される全⾯クリッカブルな縦型フル画⾯動画広告です。(60秒まで)
圧倒的な注⽬度を実現、1日約500万リーチが期待できます。
起動画面広告
アプリ起動時に必ずファーストビューとして表示。多様な表示形式に対応しており、静止画も可能な縦型フル画面広告です。
Brand Premium
ネイティブな動画広告。多くの接点からユーザーとの相互関係性を深め、コンバージョンを強化。最大60秒フルスクリーン動画、オリジナルスタイルのUIデザインを音声付きで自動再生します。
One Day Max
指定の1日に限り、ユーザーが初接触するインフィード広告。自然な形でのコミュニケーションが取れるため、視聴とクリックの質が高くなります。最大60秒のフルスクリーン動画を「おすすめ」フィード4post目に掲載。
リーチプロダクトの最大のメリットは、一定のリーチ数が担保されていることです。
一般の広告運用と同様に、配信をする内容さえ決めてしまえば、TikTokを使用するユーザーに広くリーチすることができ、認知拡大が期待できます。
一方でメリットは、拡散力がある一方、あくまで広告として訴求されるため、ユーザーとのコミュニケーションやユーザーの反応が見えづらいことや、認知からの先の態度変容を促すのが難しく、瞬発的なモノになりがちであるということです。
UGCによる情報拡散
UGCによる情報拡散として代表的なものはハッシュタグチャレンジです。
企業発のコンテンツでありながら、ユーザーの興味に軸足を置いたコンテンツであるため、他にはない「共感」と「参加」を促しながら、大規模なブランド体験を実現できるTikTokならではの広告です。
ハッシュタグチャレンジの最大のメリットは、UGCによってユーザー自身が広告塔となって商品の認知を広げてくれることです。
デメリットは、魅力的な企画ができなければUCGが起こらないことです。
公式アカウント運用のメリット・デメリットを紹介!
公式アカウント運用のメリット
公式アカウント運用とは、企業が主体となってTikTokアカウントを運用することです。2021年にアライドアーキテクツが実施した「企業のSNSマーケティング実態調査」では、SNSを活用したキャンペーンの次に「企業・ブランド公式アカウントの運用」21.3%とあり、SNSマーケティングの施策として、広告出稿よりもそのニーズが高いことがうかがえます。
公式アカウント運用のデメリット
デメリットは、大きく分けて以下の2つです。
①常にTikTokのトレンドを把握するのが大変
②動画の企画や、動画作成・編集に時間がかかる
しかし、企業アカウントの参入が他SNSに比べると少ない今だからこそ取り組む価値は十分にあると言えるでしょう。
目的別、TikTok活用方法
TikTokの活用方法、「広告プロモーション」「公式アカウント運用」それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説してきました。
ここからは、目的別のTikTok活用方法についてです。
SNS運用の目的として置かれることが多い「認知拡大」「潜在層獲得」「理解共感」「ファン育成」について相性がいいと思われるものをまとめたのが下記の図です。
「広告プロモーション」はメリットでもお伝えしたように、「認知拡大」に強いです。
そのため、「新商品を広く告知したい」、「イベントやキャンペーンを多くの人に知ってもらいたい」といったような短期的な集客目的の施策として用いるのに最適です。
一方、「公式アカウント運用」は、「理解促進」「ファン育成」に強みを持っています。
TikTokの媒体特徴として、潜在層へリーチできることはベースにありながらも、ユーザーとコミュニケーションをとりながらファンを育てていくことができます。
そのため、「中長期的に商品やブランドのファンを育てていきたい」、「未来の顧客・リピーターを増やしていきたい」といった目的をお持ちの企業様に最適です。
とはいっても、まずは何から始めたらいいのかわからない。というのが企業担当者様のお悩みであると思います。そんな企業様に対して、アンドゼンでは無料診断を行っています。
これからTikTokを始めようとしている企業様はもちろん、「アカウントを運用しているが、フォロワーが伸びない」という企業様もお気軽にご連絡くださいませ。