アンドゼンでは、飲食店の業界分析をしています。
その中でも特にカフェに特化して、これまでチェーン店比較やコーヒーの歴史の調査、国内コーヒー市場の分析などを行ってきました。
カフェチェーン店分析では、カフェごとの沿革、価格設定、店舗数、特徴、こだわりなどをまとめ、比較しています。
- arabica coffee
- ブルーボトルコーヒー
- 小川珈琲
- スターバックスコーヒー
- コメダ珈琲店
- ドトール
- 星野珈琲店
- エクセルシオールカフェ
- サンマルク
- タリーズコーヒー
- プロント
- 猿田彦珈琲
- 上島珈琲店
- カフェ・ベローチェ
- ルノアール
- KITASANDO COFFEE など
その他、ニューヨークを中心に展開しているコーヒースタンドBlank Street Coffeeや、「中国のスタバ」と言われているラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)、最近日本でも店舗が増えてきているCotti Coffee(庫迪咖啡)など、海外のコーヒーショップについてもまとめています。
「せっかくなら、これまでまとめてきた情報を発信しよう!」
ということで、カフェブログを始めることになりました。
これから、チェーン店比較や海外のカフェ紹介など、調査内容を発信していければと思っています。
第1回目の今回はカフェチェーン店のコーヒー価格比較です!
カフェチェーンのコーヒー価格比較表
※2024年7月現在
※各店舗一番小さいサイズで比較
※すべて税込み
高価格帯
ルノアールや珈琲館のようなフルサービス型のカフェは、やはり一杯あたりの価格が高くなっています。
特にルノアールは2位と120円以上差があるほどチェーン店の中では割高ですが、このほとんどは「場所代」としてお金を支払っているといえます。
店側が「昼寝OK」と提言するなど長時間滞在を前提としており、中には8時間以上いるお客さんも少なくないそうです。720円でそれだけ長居させてもらえるなら安いとも言えるかもしれません。
ブルーボトルはセルフサービス型ですが、高品質の豆と一杯ずつハンドドリップしてくれるサービス代で高めなのでしょうか。
中間価格帯
みんな大好きスタバは、ちょうど中間に位置しています。
タリーズやエクセルシオールカフェと並んで、350〜400円が相場のようです。
このあたりのカフェは店舗数も多く、どの世代も行きやすいですよね。
特に都心のスタバは基本満席。(場所や時間帯によるかもしれませんが、、)
なぜか他のセルフサービスのカフェチェーンに比べてスタバはPC作業をしている人が多い気がするのですが、気のせいですかね?笑
そうなると、ドリンク代というよりは「スタバで何かをする」ということに価値が置かれているように感じます。
低価格帯
300円以下というリーズナブルな価格でコーヒーを楽しめます。高価格帯と2倍以上の差があります。
ドトールはルノアールと対照的に客単価よりも回転率を重視した戦略のため、一杯250円という価格で提供が可能です。実際、ドトールの店内は席が狭めで長居向きではありません。
一方で同じ低価格帯の中でも、ベローチェのように比較的ゆったりとした席空間で過ごしやすい店舗もあります。ベローチェは「2018年度日本版顧客満足度指数」のカフェ部門で顧客満足度第1位に輝いており、コスパの良さが支持されているようです。
こうして比較してみると、同じドリップコーヒーでも大きな価格差があることがわかります。
庶民派の私からしたらできるだけ安いほうが理想ではありますが、高いから行かないという判断にはなりません。
逆に、安いから毎回利用するというわけでもありません。
そこにはそのカフェが提供してくれる「付加価値」が関係していると思います。
カフェに行く目的は人によってさまざまです。
・広々とした空間でゆっくり過ごしたい
・こだわりのコーヒーを味わいたい
・おしゃれな場所で作業したい
・少しだけ休憩したい
など
ユーザーはチェーン店ごとのコンセプトと付加価値を理解して、自分のニーズを満たしてくれるカフェを選択していると思います。
仮にコーヒーを飲むだけならコンビニコーヒーのほうがはるかに安く飲めますもんね。
今これを読んでくださっている皆さんも普段何気なく利用しているカフェチェーン店の何に魅力を感じているのか、改めて考えて比較してみるとおもしろい発見があるかもしれませんよ。