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TikTokアカウント分析の3つの方法と5つの重要指標を徹底解説!

TikTokを始めるにあたり、何から始めれば良いか分からない。
と困っていませんか?
実は、この分析を怠り投稿を始めてみたものの全く伸びずに投稿が止まってしまった。という担当者様は多いようです。
この記事ではティックトック運用を始める上で大事な分析方法をお伝えします。

本記事のターゲット

・マーケティング部所属
・社内でTikTokの運用を検討中
・アカウントのコンセプト決め、企画の作り方、競合分析がわからない

本記事の目的


・TikTok担当者がTikTokの運用を始める前の分析ができるようになること

それでは本編に入っていきます。

TikTokアカウント分析3つの方法

TikTokアカウントの分析方法は大きく分けて3つの方法があります。

1. 競合アカウント分析
2. 動画企画分析
3. 動画構成分析

それぞれ、目的や手法が異なりますので、詳しく見ていきましょう。

1. 競合アカウント分析

TikTok上での競合アカウントを分析することで、自社アカウントの目標数値の確からしさの確認、競合企業アカウント/クリエイターアカウントと比較してどのようなポジショニングで差別化し認知や売上につなげていくか?などの意思決定ができるようになります。

目的:ベンチマーク設定、ポジショニング設定
範囲:業界の公式アカウント、クリエイターアカウント双方
調査内容:

1. 開始時期

3のフォロワー数と組み合わせることで、月間フォロワー増加数の目安が分かります。業界のフォロワー増加数の目安やブランド力などを考慮しながら目標フォロワー数を定めましょう。


2. 投稿本数(累計・月間)

3のフォロワー数と組み合わせることで、1本あたりのフォロワー獲得目安が分かります。1本あたりの獲得目安が分かれば、目標フォロワー数から逆算して月間投稿本数の目安が分かります。

Tips:投稿本数はどのように数えるの?

投稿本数は、検索窓から該当アカウント名を調べ、「ユーザー」タブを見ると今までの投稿本数が表示されます。全部を見返して数えると大変なので覚えておくと便利です。

現時点でのフォロワー数を確認します。

業界のトップアカウントのフォロワー数を確認することで、業界のアッパーフォロワーの目安が分かります。それ以上にフォロワーを増やしたい場合は、アプローチ方法を変えていく必要があります。

2. 動画分析

競合のTikTok動画を分析することで、自社の企画の方向性の参考になります。また、こちらの分析方法は、今までの自社の投稿にも活用できます。「今まで投稿はしてきたけど分析はできていなかった。」などというご担当者様はぜひご活用ください。

目的:企画の参考
範囲:競合アカウントの中で再生数順に洗い出し上位10投稿
調査内容:


【定量】

1. 再生数(媒体の評価)

再生数は、TikTok媒体からの評価を意味します。まずは再生数を上げなくては多くのユーザーに届きません。再生数を上げている企画はどんな企画なのか?を分析していきます。


2. いいね数(ユーザーの評価)

いいね数は、ユーザーからの評価を意味します。TikTokにおすすめされた上で、ユーザーの「感情が動かされたとき」に「いいね」を押します。どんな感情の動きがあったか?は【定性】面のコメント内容を見ていきます。こちらは後述します。


3. 保存数(購買やアクションへの指標)

保存数は、何かしらのアクション数を意味します。

例えば、

・【美容】自分に合いそうなコスメを見て、メガ割などで値段が下がったタイミングで買いたいから保存した

・【食品】美味しそうな料理を見て、今度家族に作る料理のメニューを忘れないように保存した

・【外食】美味しそうなメニュー紹介を見て、今度友達と行くときに食べるメニューを忘れないように保存した

このように、何かしらのアクションをしたいときに保存が用いられあとから購入やお店に行くなどの動作になって現れる可能性がある数値になります。


4. いいね率 

計算式としては、下記のように表します。

「いいね率 = いいね数 / 再生数」

TikTokがおすすめして出される再生数に対してユーザーの好意度を表します。数十万再生以上ある前提で、いいね率が3~5%を超えると、ユーザーは動画に対して好意的に捉えている可能性が高いです。


5. 保存率

計算式としては、下記のように表します。

「保存率 = 保存数 / 再生数」

ユーザーの購買来店などのアクションを表します。数十万再生以上ある前提で、保存率が1%を超えると、購買や来店に大きく結びついている可能性が高いです。


 

【定性】

ジャンル(業界で伸びやすいジャンルの理解)

その業界で伸びやすいジャンルは何か?を上位の動画を洗い出し分析します。

例えば、

・【美容】レビュー / howto / ランキング(網羅性) / 課題 / 診断 / Before・After etc…

・【食品】見た目(インパクト) / 手軽さ / アレンジ / 網羅性(静止画) etc…

・【外食】あるある(共感) / 裏側 / 豆知識 / ほっこりエピソード / お得 / 問い etc…


コメント内容(ユーザーの共感/疑問ポイントの理解)

コメント内容は数値だけでは分からないことを分析するのに役立ちます。具体的には「動画の共感ポイント / ユーザーが求めていること」が分かり、それが「動画の価値」にもなります。企画立案の参考になります。

例えば、コメントで下記のような内容がある場合、例えば次のように活かせます。

・【美容】目が非対称すぎてアイラインが対称に引けない ♡2,899

→目が非対称な場合の攻略方法を企画にする(howto系は保存されやすいので、後から何度も見返され、本来宣伝したいコスメも間接的に刷り込まれていく)

・【美容】私黒目だから目の色ごとに紹介してくれるの助かる ♡2,152

→今後紹介する際は黒目/茶目など色ごとに網羅性を持って紹介する(網羅性が高いと当てはまるターゲットが広がるのでフォローにも繋がりやすい)

・【食品】パラパラ炒飯の作り方教えてほしい ♡1,544

→紹介したい調味料を使って家でもできるパラパラ炒飯の作り方を企画する(howto系は保存されやすいので、後から何度も見返され、本来宣伝したい調味料も間接的に刷り込まれていく)

・【外食】この前〇〇に行ったとき、店員さんに覚えてもらってて嬉しかった ♡1,172

→「ほっこりエピソード」系が伸びる可能性があるので、商品開発や店舗開発などでほっこりエピソードを探して企画に入れる

3. 動画構成分析

目的:撮影/編集の参考
範囲:競合アカウントの中で再生数順に洗い出し上位10投稿
調査内容:

動画価値(コメントからユーザーニーズを読み取る)

いいねが多くついているコメントを分析すると「動画の価値=ユーザーがこの動画に求めていること」が分かります。「いいね=そのコメントへの共感」を表すため。

冒頭カット / 価値(何が / ユーザーを惹きつけているか)

冒頭カットはどんな訴求をしているか?を洗い出します。

例えば、

・【美容】課題 / ターゲット / 権威性(フォロワー◯万人に聞いた・TikTokで〇〇◯万回再生されたなど) / お店の陳列 etc…

・【食品】シズル / 手軽さ(〇〇不要・仕事終わりでも作れる) / お得(一皿◯◯円でできる) etc…

・【外食】お皿・コップの動かし / 懐かしさ / 裏技(実は…) / ターゲット(〇〇な方必見) etc…

いかがでしたでしょうか?
それぞれの分析を行うことでTikTokアカウント運用の好スタートを切っていきましょう!

なお、「TikTokを活用した企業アカウント活用事例を知りたい」という方は下記も併せてご覧ください。

また、企業のSNSご担当者様で、
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