TikTokユーザーの視聴態度
TikTokの特徴を考えるときに、他のSNSと比較して考えると分かりやすいので
例としてInstagramと比較して考えていきます。
みなさん、Instagramを見るときはどんなときでしょうか?
友達や有名人の投稿を見るとき、遊びに行った場所周辺のおしゃれなカフェを探すときetc…
何かしらの目的を持って見る人が多いのではないでしょうか。
一方でTikTokは「無目的」に動画を見る人が多いです。
ランチタイムや休憩時間、夜寝る前など、暇な時間に「何か面白い情報ないかな?」
という軽い気持ちで動画を見ています。
無目的でついつい見てしまうのには、TikTok起動時のデフォルト画面の仕組みも影響しているかもしれません。
このように、TikTokではデフォルト画面が「フォロー中」ではなく「おすすめ」なので、既に知っている好きな情報を求める < まだ知らない面白い情報を求める
という思考になりやすいのです。
このデフォルト画面に加え、TikTokのアルゴリズムで自分の興味にあった面白い情報が流れてくるのでついつい見てしまうのです。
事実、TikTok For Businessによると「検索よりもおすすめ動画を見る」人の割合は、他SNS平均に比べて、233.5%もいるようです。
TikTokの仕組み
TikTokで動画を投稿後、どのようにTikTokアルゴリズムに判定され、動画が再生されていくのか?を説明していきます。
この図のように全ての動画は、一定数(推定200-300再生)に再生されるようになっています。そこでのユーザーのアクション(いいね、コメント、シェア、視聴時間)などにより、動画が判定され、おすすめに載るか?が決まっていきます。
先ほども述べたように、TikTokユーザーは、他SNSに比べて「おすすめ」を見る人が2倍以上なので、この「おすすめに載ること」が動画をバズらせるためにはとても重要になります。
バズるために必要な要素
先ほどの、TikTokアルゴリズムをもう少し細かくして見てみると下記の図のようになります。
このような様々な要素はすべて当社のレコメンドシステムによって処理され、ユーザーにとっての価値に基づいて重要度が決められます。ユーザーが最初から最後まで長い動画を見終えたかどうかといった強い指標は、ユーザーと動画の視聴者と制作者が同じ国にいるかどうかといった弱い指標よりも重要度が高く判断されます。動画は、ユーザーがコンテンツに興味を持つ可能性を判断するためにランク付けされ、それぞれの個人に合わせたおすすめフィードに配信されます。
https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/how-tiktok-recommends-videos
TikTokでおすすめに載るためには、「最後まで動画を見てもらうこと」がとても大事になります。
動画の構成
では、「最後まで動画を見てもらう」ためには、どのような動画の構成にすれば良いでしょうか?
弊社では動画を企画する際に、動画を4つのフェーズに分けて考え、戦略的に動画を伸ばしています。
4つのフェーズは、
「フリ」「タメ」「オチ」「ハメ」と位置付けておりますが、順番に解説していきます。
まず、「フリ」ですが、動画冒頭1-2秒のことです。
この約2秒の間にいかに視聴者を惹きつけられるか?がポイントになります。
TikTokの特徴の1つとして、「興味のない動画は簡単にスキップできる」というものがあります。ユーザーは瞬時に自分の興味に合うか、合わないか?を判断し、次々に面白い動画を求めスクロールしていきます。最後だけ面白くても、その動画が最後まで見られなくては意味がないので、「最初の2秒で惹きつける」これがまず大事になります。
次に、「タメ」です。
ここでは、「最後まで動画を見る理由」が必要になります。
最後に何かありそう。結末が気になるetc…
視聴者が最後まで動画を見る理由を、意図的に作りましょう。
続いて、「オチ」です。
文字通り、動画の最後に「オチ」をつけることです。
例えば、オチを最初に持ってきてしまったら惹きつけられるかもしれませんが、最後まで動画を見る理由は無くなってしまいます。一方で最後にオチが無い動画はユーザーの反響が得られず、いいねやコメントが少なくなり、動画が見られない。ということがあります。
例外として、最初にオチを持ってきてプロセスを気になってもらい視聴し続けてもらう。というやり方もあります。
先程の「フリ」の部分で視聴者は2秒で動画の良し悪しを判断し、スクロールするか動画を決める。とお伝えしましたが、これは動画内容だけではなく、「いいね数」や「コメント数」も見られるのです。
自分よりも先に見た人たちが、どのくらい「いいね」や「コメント」をしたのか?もしこれが少なければ、「面白い動画/ためになる動画ではないだろう」と考えられ、最後まで動画を見るモチベーションが低下し、すぐにスクロールしてしまいます。
最後に「ハメ」です。
ここでは、視聴を完了したユーザーなどが「自分と同じ意見がないかな?」「私はこう思う!」など
みんなの意見を確かめたり、自分の意見を発信したりします。
この間も動画は再生され続けているので、「ハメ」の部分で視聴者を惹きつけられていると、視聴維持率が上がり、動画がおすすめに載りやすくなります。
まとめ
TikTokユーザーがよく見るおすすめ欄に動画を載せるには、「動画を見続けてもらう構成」が大事
・TikTokユーザーはおすすめを見る
・おすすめ欄に動画を載せるには「動画を見続けてもらう」ことが大事
・動画を見続けてもらう構成は「フリ」「タメ」「オチ」「ハメ」
いかがでしたでしょうか。
社内でTikTokを運用する際の参考になれば幸いです。
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